世界を回してるのは政治じゃなくて愛だということを忘れたくない。会ったこともない政治家や、反対意見の人を憎みたくない。理解し合うことをあきらめたくない。誰かを変えようとするのでなく、自分が変わることを許したい。ぼくにとっての悪魔が誰かにとっての天使になり得るということを忘れたくない。
正義と悪に分かれたくない。
民衆をコントロールしたいなら、仲間割れさせるのが一番簡単なやり方だと聞いたことがある。
二枚舌で両方をけしかけながら、最後に根こそぎ持ってく。
そいつは与党だとか野党だとか、中国だとかロシアだとかアメリカだとか世界の黒幕だとかいうものよりもっともっと巨大な存在であり、太古から脈々と受け継がれてきた、ぼくのなかにある小さな孤独でもある。
その悲しみに飲み込まれてしまわないように、ぼくは、どんな意見でも聞く耳を持っていたい。自分が変わることを怖れずに、相手の目をみて声を聞いてゆっくり会話をして行きたい。そして、その中で見つけた確かなことを歌にして行きたい。