暗い道を歩いていると
どこからかとても美しい音が聞こえてきた
小さな幾千のヒマラヤ水晶の鈴の川を
透明なイルカが泳いでゆくようさ
音のなるほうへ
白い花の咲く方へ
うれしい男はふらふらと歩いてゆく
なんてきれいな音ああ
たどりついたのはマンホールの上
聞こえていたのは下水道の音だったよ
空には白いお月様
道に迷った酔っぱらいが
マンホールのうえで目を閉じていつまでも
踊っているよ
ここは四国のどこか
初めて来た街
この街の下水道はきっとレムリア大陸へとつづいてる
なんてやさしい音なんだろう
空には赤いお月様
道に迷った酔っぱらいが
マンホールのうえで目を閉じていつまでも
踊っているよ