夕方自転車のパンクを修理しに行く君についていった
君はパンクした自転車をゆっくり漕ぐ
夏の終わりの涼しい日
ボトリと音がした
走りながらそちらを向くとスズメだった
2人自転車を降りて覗き込んだ
死んでいた
自転車のかごに入れて
近くの小さな森に葬って
手を合わせて
パンクが治るまで散歩をした
17時半から19時まで営業するラーメン屋を発見した
薬屋で歯磨き粉を買って
処方箋のとこに置いてあった消毒液で手を消毒した
スーパーに入って食品にケチをつけたりほめたりした
外に出ると大きな犬と小さな犬を連れた黒人がいた
大きな犬は外弁慶小さな犬は内弁慶という名前だと言う
黒人はスヌープドックのTシャツを着ていた
片言で九州男児だという
名はケンジだという...
パンクの治った自転車にのって君は嬉しそうだった
すいすいと街を走って
君が言うので見上げたら満月だった
多摩蘭坂の上まで登って清志郎の多摩蘭坂を携帯で聴いた
細い歩道を下り
花が置いてある場所で手を合わせた
ビールを飲んでもんじゃ焼きを食べた