2016年11月23日水曜日

ある日のこと

夕方自転車のパンクを修理しに行く君についていった

君はパンクした自転車をゆっくり漕ぐ

夏の終わりの涼しい日

ボトリと音がした

走りながらそちらを向くとスズメだった

2人自転車を降りて覗き込んだ

死んでいた

自転車のかごに入れて

近くの小さな森に葬って

手を合わせて

パンクが治るまで散歩をした

17時半から19時まで営業するラーメン屋を発見した

薬屋で歯磨き粉を買って

処方箋のとこに置いてあった消毒液で手を消毒した

スーパーに入って食品にケチをつけたりほめたりした

外に出ると大きな犬と小さな犬を連れた黒人がいた

大きな犬は外弁慶小さな犬は内弁慶という名前だと言う

黒人はスヌープドックのTシャツを着ていた

片言で九州男児だという

名はケンジだという...




パンクの治った自転車にのって君は嬉しそうだった

すいすいと街を走って

君が言うので見上げたら満月だった

多摩蘭坂の上まで登って清志郎の多摩蘭坂を携帯で聴いた

細い歩道を下り

花が置いてある場所で手を合わせた

ビールを飲んでもんじゃ焼きを食べた





















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