お盆は12日から地元に帰り、友達に久々会って飲んだり、お墓参りしたり、家族で食事したりして過ごしている
久々会った友達は、2人とも一緒にバンドやったことある人らで、今はいいお父さんだけど、会って飲んでると相変わらずなので、ついつい飲みすぎてしまう
1人はオーダーメイドの靴職人で、もう1人は会社を継いで社長になった
ぼくはなんになるのだろうか… 14日で39になった
昨日はかみさんの実家で食事をして、みなでご詠歌を歌った
最初はメロディーがよくわからなかったけど、33番まであるので、なんとなくわかってきて、面白くなった
みんなで声を出すのは楽しい
いつもおばあちゃんの歌う演歌が、ご詠歌訛りなのだと気づいた
おばあちゃんは時々急に歌い出すのだけど、シャーマンの唄みたいな抑揚で氷川きよしを唄うので、不思議で気になっていたのだ
その後、夜のお墓に行ってお供え物を燃やしながら金物を叩いて手を合わせた
お盆の儀式も地域によって全然違うね
今回の帰省の間、家族でTVを観ていると、時々北朝鮮のミサイル実験のニュースが流れた
広島の実家にいるとき、ちょうどミサイルの弾道が広島上空を飛ぶので、pac3を配備するというニュースが流れた
どうなんかね~ 不安よね~ と話していると、5歳の甥っ子が、なんでなん?と聞いた
家族が無言になった
姉の旦那が
戦争が起こりそうなんよ
といった
やがてニュースも変わり、話題も変わった
ぼくは甥っ子になんて説明すればいいんだろうかと少し考えて、自分でわからないことだから、説明できないなあ
と思った
このまま行くと北朝鮮とアメリカは軍事的にぶつかり、北朝鮮は破壊され、やがてアメリカと中国は軍事的にぶつかり、中国も破壊されるだろう
アメリカも深傷を負うかもしれない
そのとき、日本はどうなっているだろう
日本は核兵器を持っていない
拳銃を向けあった数人のヤクザがいて、
日本は1番強そうなヤクザの後ろで丸腰でうずくまっている
今後も日本は核兵器を持たないだろうし、持てないだろう
今、国際紛争を解決するために、日本に出来ることはほぼない気がする
交渉のテーブルについていない
このままではいけない
という人もいるし
このままがいい
という人もいる
どちらでもなく
みなが同時に拳銃を降ろしてもらえないだろうか
でもそれは人間じゃないなにかに進化でもしない限り、人間には無理な気もする
自分の心は時に憎しみに溢れる
この世界を映している
話はちょいずれたけど、それでも日本は平和だ
この状況をつくるために、戦後何もないところから、復興のために人生を懸けた先人がどれだけの努力と苦労と悔しさを味わってきたのか、想像を絶する
その上でぼくは昼寝をしながら、ぼんやりとした夢をみている
年間3万人が自殺する国
オリンピックが開催されることをみんなで喜べない国
戦争責任を未だに引きずり続ける国
歌い継がれた唄が一度途切れてしまった国
70年間欧米を追いかけ続けてきた国
それでも日本が好きなのは
どんどん日本を好きになるのは、日本という国に根付いている風土や当たり前と思っている習慣、文化を少しずつ感じとることが出来るようになってきたからだ
それは大人になって、酒呑みになって、小さいころ大嫌いだったサザエの肝が好きになるようなものかもしれない… ちょっと違う気もする
たとえば、日本人はけっこう自分は無宗教だと思ってる人が多いけど、多くの人がお盆にお墓参りするし、お正月には神社で手を合わせる
それは、あまりにも生活に深く根付いていて、宗教という感覚すら残ってないのだと思う
それってなんか素敵だと思う
きっと外国人から見たら、宗教に見えるだろう
今は京都に向かっている
サーキットライブをふらりと楽しんで
夜は送り火を観る
最近『盆の国』という京都のお盆のことを扱った漫画に出会って、そこに送り火が出てくる
これもなんかの縁だとおもう
すごい混んでるだろうなあ
美味い酒を飲もう
明日は東京に帰って18日のライブのリハーサルをする
めでたし めでたし