先日バーバーフィッシュの20周年のパーティーがありました。
バーバーフィッシュとはたぶん18年くらい前に出会いました。
初めてみた時は、新宿の歌舞伎町の裏の地下のライブハウスで、踊りました。
楽しくて、打ち上げに行ったらまあ、優しい人が太鼓の叩き方の秘密を伝授してくれるやら、ゆったり大きく、若く、幸せに、おおらかに、愛しい人が太鼓の叩き方のそれを伝授してくれたりと、それ、ぞれ、はれ、やれ、ふわり、ひらり、ニヤリ、凸、凹、ジュワリ、シュワリと酒ちゃらんをたらふく飲んで、まあ夢と夢が溢れていたわけですが、ダイくんが現れて、まあ、まあ、まあと、海を守る話になったのです。
『俺は太平洋を守る』
『じゃあ俺は大西洋を守る』
そんなやり取りがあったはずです。
まあ、まあ、ただ言葉のはたまた感覚のそうですが、意味がわからないですが意味がなくて意味があったという感じです。
うん。意味はなかったけれど、何かがわかる瞬間があるかもしれない感じですね。ごめんなさい。何も喋らないダイくんとよく喋るぼくでした。
それから18年過ぎ。。。
ワインを飲みながら、コタツにくるまり静かな気持ちでいるのです。時計の針が鳴っています。金星の時もこの音で刻めるのでしょうか。双子のタマシイ。金星のヨカヨ。
バーバフィッシュの20周年のパーティーに呼ばれて最高の最高で、あっという間に時は満ちてまるくなり、気づいたらいつも通り一人でした。
すごくあったかい気持ちをみなさんから頂いて、さらに、目には見えない猫や犬や形を成さない仲間と朝まで道端で戯れながらお酒でもという心境だったのですが、ふと美しい坂道が見えてきました。
ああ。こんな坂道をゆっくり歩いて家に帰りたいものだなあ。
そんな風に思いまして、てくてくのぼって行きますと、丘の上の廃墟にたどり着きました。
立ち入り禁止の雰囲気でしたが、かいくぐって覗いてみるとそこには生活がありました。
走り回る子供たち、中庭の花に水をやるおじいさん、窓から遠くを見て煙草をふかす若者、買い物帰りの母親、夕日射す階段、窓から溢れる光と声、夕飯の匂い。泣けました。
昨夜、ABCという、これがまた、多分20年近く続いているダンスパーティーのクリスマス会に遊びに行ったところ、その廃墟の写真をSNSで観た友人数人から、大丈夫だった?死のうとしてない?笑 などと心配されたので、もしや自分が意図したことが伝わらず、むしろ逆な感じに送り出してしまっていたのかもしれないことに気づき、言い訳として、ここに、このあたたかな気持ちを置いておきます。
ありがとう。
おやすみなさい。
めでたし。
めでたし。