2016年2月15日月曜日

アップルパイ

ぼくは笑った
その瞬間は
悲しくもなく切なくもなく
ただただ可笑しくて笑ってしまった
きっと大丈夫だとなんとなく思った

アップルパイが食べたい
べつに好きではないんやけど
なぜか不思議と
アップルパイが食べたい

少年のようにはにかんで
やせ細った腕でギターを弾いた
ベットに寝そべり
独特のフレーズをするりと弾いた

ぼくは笑った
その瞬間は
いつもみたいに
ただただ可笑しくて笑ってしまった
きっと大丈夫だとなんとなく思った

ありとあらゆるたしなみと
かなしみを知りつくし
未開の地を腕一つで切り開いてきた
海賊のような人
あの日も少年のようなあの目は
怖いくらい輝いていた

アップルパイがたべたい
べつに好きではないんやけど
なぜか不思議と
アップルパイが食べたい

40日間点滴だけを食べて
やせ細った身体にエレキギターを抱いて
ベッドの上でおどけて
どんな顔して会えばいいかわからなかったぼくを
粋なフレーズでけとばした

ぼくは笑った
あの瞬間は
さみしさを越えて
ただただ可笑しくて笑ってしまった
きっと大丈夫だと思いたかったぼくに
きっと大丈夫なんじゃないかと思わせて
かっこいいまま旅立った

ありとあらゆるうれしさと
さみしさを知りつくし
未開の地を腕一つで切り開いてきた
海賊のような人
あの日も少年のようなあの目は
怖いくらい輝いていた
怖いくらい輝いていた

アップルパイがたべたい
べつに好きではないんやけど
なぜか不思議と
アップルパイが食べたい

2016年2月13日土曜日

ガマガエルを見上げて

これは太刀打ち出来ないなあとおもっていたら

あくびしたその口の中にカレンダーが見えた

ガマガエルの口の中はあいつの部屋だった

10階建てのビルほどもあるガマガエルの口の中で

あいつはのんきに暮らしていた!

お弁当は

雲丹の瓶詰めと

ご飯と

味噌汁


瓶の中には雲丹の木の枝が入っていて

枝の先に雲丹がついている

それをひょいと食べて

塩気が足りないと感じた


出店で手作りのものを売る子

見たこともないものだが

懐かしい気持ちになった

何が出るかわからない200円の自販機で

どう遊べばいいかわからないおもちゃが出てきた時を思い出した

膨らんで白い粉が爆発して

なぜか大満足だった

あの感覚を呼び覚ました

あの子はすごい

2016年2月10日水曜日

思い出飯

サッポロ一番味噌ラーメンを食べながら
いとこの叔父さんのことを思い出していた
ご飯と一緒に食べると美味しいということを教えてくれた
ふと 小学校の頃よく遊んだ友達が
どん兵衛の残りのスープにご飯を入れて食べると美味しいと言ってたことを思い出した
その友達と川で石を投げていたら
瓶が川上から流れてきて
拾って開けたら千円入っていた
それを持って近所のラーメン屋に行った
あのラーメンを隣の家のおばさんは大好きで
特にチャーシューが美味しいのよ〜っと言っていた
でもあのラーメン屋のチャーシュー少し凍ってて微妙な日もあった
旦那が生きてた頃はもっと美味かったと
青い影が言ってた
いつもサッポロ一番味噌ラーメンを買ってきた
おばあちゃんが
先日出てきた夢の中では
おばあちゃんが死んだことを完全に忘れていた

サッポロ一番味噌ラーメンを食べながら
そんなことを思い出し
ご飯もよそって一緒に食べたら
美味しかった

2016年2月9日火曜日

ヒビ

先日のライブとても楽しかったんだけど

帰りにiPhone地面にポロリとおとしてヒビが入った

1月に直したばかりなのに

さらにバーに飲みに行って

とても楽しかったんだけど

家に帰ったらヘッドフォンのイヤーパッドが片方無くなってた

朝起きて布団の中で

携帯にヒビが入ったことが何か大きな暗示のような気がして胸が苦しかった

さらにヘッドフォンが使えないことを思い出して

そのまま眠りの中に逃げ込もうと思ったんだけど寝付けず

こんなことでは最後には何にもなくなってしまう気がしてめまいがした

今日イヤーパッドを注文して

美味しいカレーを食べて

ライオンキング観て寝て

少し歌ったら

全体的にまあいいかと思えた

携帯も割れてるのに慣れたし

まあ

悪くない日々に戻った

太宰治の斜陽を久々めくってるうちに

途中から最後まで読んで

初めから読み直して

全部読んだ

文学はよく知らないが

あの人の優しさが好きだ

2016年2月7日日曜日

昨日からデモ作りを始めた
なんのデモなのかわからないけど
作ってるうちに見えてくると思う
睡眠時間が削られるのはいやなんだけど
ライブ会場で売るものもないから作らざるおえない
ライブして家に帰ったら財布の中身が減ってるようでは死んでしまう
曲もたまってきたけどよくわからない
何ができてるんだろうか
少しずつsoundcloudにアップする
酒の量を減らす
のは無理か
台湾で地震があった
これから行くというのに
このタイミングか
なんかチャリティー的なことはあまり好きじゃないけど
このタイミングだしやるしかないか
たぶん募金集めても帰りにその金でビール買っちゃいそうと思われてるし
まあ
そんなことしないけど
なにかやり方を考えてみよう
デモ売ってその売り上げの半分募金とかがいいかも
月見ルのスタッフに渡せば間違いないし
東日本大震災のとき台湾の人達はとても応援してくれたと聞いている
素直に返したいと思う
大切な人を突然失うことほど悲しいことはない




亡くなられた方々のご冥福をお祈りします
























カモメ

信号待ちしながら

夕方見たカモメの眼が夜の街に重なる

ほんとにかわいい眼だった

神様がこさえた丸くて光る眼

流線型のお腹

橋の手すりにとまってこっちを見ていた

カモメカモメ笑っておくれ

そんな古い歌を思い出す

笑ってた

神様がこさえた赤と黒のくちばし

流線型の頭

羽根の内側が白くてふわふわしてた

カモメの眼が頭から離れない

なんて綺麗な眼なんだろう

丸くて光って

わくわくしてる

今宵はカモメになろう



















2016年2月6日土曜日

ライブ前

二駅ほど乗り過ごしてしまい
知らない景色
昔来たような気もする坂の上
午後からライブがある
坂を下り海沿いの道を行く
仏閣がいくつかあって
小学生の修学旅行の波をすり抜け
細い道へ
道を塞ぐように構えるお店を覗く
お店の中を通れば先に進めそう
入って通り抜けようとすると主人と店員が通せんぼする
何か買わなければならない感じ
でも変な服ばかりなので買わずに出ようとしたら
店の輪郭が薄くなって消えた
そのまま道を行くと小さな港町に出た
その一角にある古い雑居ビルの上に住む友達の部屋へ入り一服
実はその部屋は友達も今日初めて来たとのこと
会えなかったけど部屋の主人は極彩色の好きな女
広い屋上でギターを出すといつものギターじゃない
ライブの前に家に帰って取り替えよう
屋上から周りを見渡すとさびれた町の静かな生活が見える
若者たちはこの町に飽き飽きしてるけど愛している
港にたむろするヤンキー
屋上でギターを弾いて少し歌う
とても響く
ライブに行くために駅に向かう
手段がすでに船しかない
船乗り場は床の間のような様相
民家のような空間でみんなくつろいでいる
頭おかしい男にやたらからまれる
でもちゃんと向き合うとそれなりに話が出来た
悪いやつじゃなかった
窓の外を見るともう一つの人生が見えた
船乗り場自体が動き出した
そしてさらに大きな船のもとへ
大きな船に乗り換えライブに向かう
楽屋に着いてギターを取り出し
いつものギターを取りに帰るのを忘れていたことに気づいた
チューニングをしていい音がしてこのギターを使うことに決めた
ペグが一つないのだけどペンチがちょうど置いてあったので大丈夫

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