2016年3月30日水曜日

お爺さんの椅子

椅子が一脚
桜の木の下に
野ざらしになっていて
自転車で駅に向かう途中
ときどきお爺さんが座っていた
何をするでもなく
ぼんやりと遠くを見ていた

お日さまが優しい日には
今でも座っているような気がするよ
サンダルを履いて 杖を立てて 白いひげで
遠くを見ている気がするんだ


寒くなると椅子だけがさみしく
雪を積もらせていた
春になって桜が咲くと
お爺さんはいつの間にか
その椅子にすわっていて
そんな景色が嬉しかった

桜が咲いた日には
今でも座っているような気がするよ
サンダルを履いて 杖を立てて 白いひげで
桜を見上げてる気がするんだ

お日さまが優しい日には
今でも座っているような気がするよ
サンダルを履いて 杖を立てて 白いひげで
遠くを見ている気がするんだ

木漏れ日の揺れる
お爺さんの椅子から
遠くを見ている気がするんだ

























2016年3月29日火曜日

春の三大目標

・ご飯をよく噛んで食べる

・呼吸を深くする

・思考を止める時間を長くする

2016年3月26日土曜日

2016年3月23日水曜日

ア・トライブ・コールド・クエスト


ファイフ・ドーグさんが亡くなった。ご冥福をお祈りします。

夢を持って東京に来て初めて住んだ部屋は、残念ながらジャンキーの溜まり場になってたんだけど、悪いことばかりじゃなくて、知らない音楽がいつの間にか転がってたりして、その中の1枚が彼らのファーストアルバムだった。今聴くとあったかい感じするけど、当時目が冴えて2日寝れないで迎えた朝とかに、ヘッドフォンで小さい音で聴きながら、朝日に巻かれるタバコの煙を見つめて、この調子で行ったら死ぬな…とか思っていた。いろんな意味で分岐点に流れてたアルバム。

2016年3月22日火曜日

わさび菜で始めました。

駅前の新しい八百屋でおすすめされてたので、買ってみた。

「わさび菜だけど、からしの味です」

そんなコメントが書かれていて、ふーんそうなんだぁ…と思いつつ、だんだん気になってきて、買った。

たしかに、わさび菜だけどからしっぽい味。

2016年3月21日月曜日

春のくるくるランド☆超主観的出演者紹介

🌸

ご予約は特設サイトから 
http://kurukuruland.jimdo.com/


春のくるくるランド☆に出演してくれる音楽家のみなさんをご紹介します。(ちゃんとしたプロフィールは特設サイトに掲載しています)



◉    ◉    ◉

★Ichika

去年の春のくるくるランド☆に遊びに来てくれて、その後イベントに誘ってくれたのがきっかけでイチカを知った。ライブで一聴したとたん、一気に引き込まれた。独特のゆらぎ。解像度の高い歌詞。芯のあるステージング。儚いものへの愛しみと憧れ。ため息。きらきらとした日常と夢。悲しみ。やさしさ...
言葉にならないので、春のくるくるランド☆へ、ぜひ体験しに来て下さい。





岩崎愛

5年くらい前に大阪、広島を一緒に周った時に、間近でステージを観て、唄うために生まれて来たような人だと感じた。とても伸びやかないい声で、シンプルな言葉を使って素直な歌を唄うんだけど、それがあまりにも琴線にジンジンきて、すぐ、うわ〜天才だあ〜 と思った。十代の頃から大阪の濃いバンドと対バンを重ねて来たせいもあるのか、肝が座っていて、呑みっぷりも気持ちいい。バンドマンに好かれるのもよく分かる。名うてのミュージシャン達とのセッションを重ね、コンスタントに素晴らしい作品を発表し続けていて、先日も新しいアルバムをリリースしている。音楽に愛されてるなあと感じる。今回、岩崎慧と兄妹そろっての出演。なんだかこの兄妹とても素敵なんです…
言葉にならないので、春のくるくるランド☆へ、ぜひ体験しに来て下さい。






岩崎慧(セカイイチ)

去年の春のくるくるランド☆、秋のくるくるランド☆にも出演してもらって、今回で3回連続出演。毎回すごく熱のこもったステージをカマしてくれる。その歌声はめちゃソウルフル。彼みたいな混ざり方してるロックシンガーを知らない。柔軟な感性でどんな波でも気持ちよくで乗りこなしてる感が、聴いてて爽快。気持ちいい。かと思えばヒリヒリするようなギリギリのシャウトで胸を締めつける。セカイイチというバンドのボーカルなんだけど、対バンするたびに、持ってかれた感があって悔しかったのを思い出す。セカイイチの新しいアルバムが完成したらしい。自分のバンド含め周りのいくつものバンドが休止、解散していく中で、今だに転がり続けている強いバンド。その中心には彼のハートがあって、彼の唄を聴いてると、バンドを始めたときの輝きが蘇ってくる気がする...
言葉にならないので、春のくるくるランド☆へ、ぜひ体験しに来て下さい。







佐々木健太郎(アナログフィッシュ)

もう、15年くらい前から知ってるんだけど、最近ようやく彼のことが少しわかってきた。出会った頃、対バンして打ち上げとかで向き合っても、挙動不審で何を言ってるかわからなくて、会話が成り立たず、この人リアルにやばいな… と思っていた。(今思えば、たぶん自分もそう思われていたかもしれない)そんなことが10年くらい続いたのだけど、会う度に、じわじわと、実はとてもいい意味でヤバい人だということに気付き始め、今に至る。『くるくるランド☆』に毎回遊びに来てくれていて、毎回飛び入りで唄ってくれるのだけど、それがあまりに素晴らしくて、今回、ちゃんと出演依頼をした。彼の声はとても男らしくて安定していてかっこいい。ベースも弾けて、弾き語りも出来て、ソロアルバムでは、ドラムも叩いているようだ。実に才能にあふれている。やはりただの変人ではない。最近の作品のシティポップロックサウンドな感じと、自分的にホロリときてしまう、アラフォーセンチメンタルな歌詞と浮遊感のある綺麗なメロディーのバランスもとても気持ちいい。今回は弾き語りだけど、その音楽的ポテンシャルとヤバさは遺憾なく発揮されることでしょう... いやはや
言葉にならないので、春のくるくるランド☆へ、ぜひ体験しに来てください。








下岡晃(アナログフィッシュ)

彼の弾き語りを聴いていると、その朴訥とした歌声と物語のフレーミングの独特さが極まって、魔法の筆で描いている絵の中に入ったような感覚になることがある。きっと強いインスピレイションから曲を作っているので、曲を再現する度に、そこから様々なビジョンが浮かび上がり、物語が導かれ、自分の中にあるそれぞれのフィルターを通過し、分離し、拡散し、光を放ちつつ、背骨は次の小節へとずるっと滑り込み、ゆらゆらと波打つのだが、ふと思わぬタイミングで、光が収束し、ぐいっと背骨をぬけてグラウンディングキメてくるあたりが、エロいなあ〜 と感じる...
言葉にならないので、春のくるくるランド☆へ、ぜひ体験しに来てください。






善戝和也

3年くらい前に、ライブイベントで共演して、それ以来目と耳が離せない歌唄い。民族音楽的なアプローチで弾き語りをする人の中では、自分が知ってる限り最先端だと思う。というか、自然な感じがする。色んな土着的な音楽が彼の唄の中で無理なく自然に溶け合っていて、気持ちいい。自分がそういうことをやると、どうにも何かの真似っぽくなって上手くまとまらないことが多々あるのだけど、彼は、何万年も前から人間の細胞に宿っているような唄をスタンダードチューニングのギターで普通に唄う。なんだかネクストレベルを感じる。戦後の日本の実験的なフォーク歌手たちがずっーと挑戦しつづけて来たことの未来で彼はより自然に、ワールドミュージックや民謡を取り込み、まるでポップスのように、命の始まりや日常を唄う。もちろん天然、天才の類いだけど、それ以上にそうとうな研究家、分析家なのだと思う。バンドもやっていて、くふきの大豊年祭にも呼んだことがある。くふき関連のパーティーと弾き語り関連のパーティーに両方呼んだのは彼が初めてです... 
言葉にならないので、春のくるくるランド☆へ、ぜひ体験しに来てください。






fasun

去年の極楽大忘年会の時に友達の紹介で遊びに来てくれて、歌唄いと聞いていたから、唄ってよーて言ったら、いいよー て感じで、急に飛び入りで弾き語ってくれることになったんだけど、唄い始めたとたん、あまりのクオリティーの高さにびびった。一瞬で会場の空気が変わった。遠くでささやいてる唄が耳元で聴こえ、声張ると空間がしなり、メロディラインがきらきら光に昇華し、唄ってるのに静かに祈っているみたいな、そんな風だった。あたたかくて、幻想的で、ふわりと心が包み込まれる感じがした。唄ってこんなにやさしくて綺麗なものなんだなあ。と思った。ライブの後話してみると、なんだか今まで出会ったったことない波長の人で、これはくるくるランド☆に必ず呼びたいと思った。最近の井上陽水さんのツアーサポートしてるというのも納得。あの唄声、あの雰囲気...
言葉にならないので、春のくるくるランド☆へ、ぜひ体験しに来てください。






三輪二郎

去年、弾き語りイベントで共演した時に、彼のライブ観てすぐ秋のくるくるランド☆に出演依頼した。出会ったそのイベントにはたくさん歌唄いが出演してたんだけど、彼のライブが一番盛り上がった。しかも、唄ももちろんめちゃ最高なんだけど、ギターが上手過ぎて盛り上がっていた。それから、何度かライブを観ているけど、毎回彼のロックンロールに心をぎゅっとつかまれる。唄とギターがぐいぐいと観客の意識を引き込んでゆく。なんだか釣り竿一本で勝負する漁師みたいな感じがする。彼のようなブルースマンはくるくるランド☆にぴったりだ。前回も初めて見た多くの人、特にミュージシャンが驚いていた。けだるいのにキレキレ。男の子が憧れる音楽だと思う...
言葉にならないので、春のくるくるランド☆へ、ぜひ体験しに来てください。







山田エリザベス良子

くるくるランド☆共同企画者の下北沢レコード・平林くんに彼女を推薦され、ライブを見たことないのだけど、音源を聴いてるうちに、とてもライブが観てみたくなって出演してもらうことにした。まず、名前にやる気を感じる。プロフィールのチャゲアス好きというのもいい。なにかが溢れている感じがいい。とても楽しみ...
言葉にならないので、春のくるくるランド☆で体験しましょう。



2016年3月14日月曜日

ウーパールーパー

ウーパールーパーが流行った
エリマキトカゲ
ラッコ
パンダ
レッサーパンダ
タマちゃん
色々流行りはあったけど
圧倒的に柔らかいウーパールーパー
焼きそばUFOの懸賞でウーパールーパー目覚まし時計というのがあった
たくさん応募したけど当たらなかった
小学生になりすでにウーパールーパーが世間で忘れられたころ
学校の生物室で教師がウーパールーパーを飼い始めた
ぼくはそれを毎日見に行った
そして棒でつついたり
小さな石を水の中に落としてコツンと頭に当てたりしてウーパールーパーが動くのをみて嬉しかった
ある日、全校朝会で校長先生が「ウーパールーパーが死にました。死因はストレスのようです」と言った
ショックだった




高校生のころ付き合った子の家に行ったらウーパールーパー目覚まし時計を持っていた
こんなものが欲しかったんだと思って笑えた

















3/11小さな宇宙の音楽祭

今年も3/11は仙台へ歌いに行った
タカハシヨウヘイさんの企画「3/11小さな宇宙の音楽祭」
良い夜だった
タカハシさん、加藤さん、次松くん、受け付けのリオちゃん、調律の今野さん、そしていつもあたたかく迎えてくれるSENDAI KOFFEE、仙台のみなさん、ありがとうございます
音楽会ではなくて、音楽祭
いつか3/11が、より良い世界になってゆくための変革が起きた始まりの日として、認識されるようにという思いを込めたお祭り
起きてしまった悲しみを越えて、今自分がどう生きて行くのか
3/11が仲の良い友達の誕生日なのもあり、その心意気、好きです
ずっと応援します


翌日連れて行ってもらった被災地、荒浜の景色は、前来た時とあまり変化ないように見えた
まだまだ、これからなんだと感じた








2016年3月11日金曜日

2016年3月9日水曜日

雨のバス

路線バス
雨粒
曇りガラス
なにかがきらきら光っていて
あのころの景色と変わらない
こんな感じもいつか忘れてしまうだろうか
たくさん忘れてしまった気がする
忘れてしまったかもしれない
忘れてしまったのだろう
忘れてしまったのか
忘れてしまうよ
忘れたくない
でもたぶん
消えない
消せない

雨の夜にバスに乗るのが好きだ
好きな曲を聴いてるみたいだ











2016年3月8日火曜日

ハハハハハーハ

この前飲んでる時に
カクテルの名を思い出せない人が
ハハハハハーハ て感じの名前なんだよね〜
と言っていた
酔っ払ってたぼくは
ハハハハハーハいいねえ
ハハハハハーハてバンドやろう!
と言ってひとりで盛り上がった

ハハハハハーハ
一夜の夢
ハハハハハーハ
演奏もせず
お酒を楽しく飲んだだけの
伝説のバンド
ハハハハハーハ












もにょ もにょ

2016年3月5日土曜日

許されざる行為。でも忍者の武器はぼくも好きだよ。

東京・日野市で、男性の足を包丁で刺したうえ、警察官に襲いかかって逮捕された中学3年生の少年が、犯行前に、駅前などで2時間にわたって、「かぎ縄」と呼ばれる忍者の武器を振り回していたことがわかった。
2月29日、日野市の路上で男性(24)を包丁で刺し、警察官に襲いかかって逮捕された中学3年生の少年(15)は、死ぬつもりで家を出た。警察官に拳銃で撃ってもらい、父親に迷惑をかけたかった」と話している。
警視庁のその後の調べで、少年は、犯行までのおよそ2時間の間、JR日野駅前や周辺の路上で、「かぎ縄」と呼ばれる忍者の武器を振り回し、声を上げながら歩いていたことが、新たにわかった。
少年は、それでも通報されなかったため、通行人の男性に、「すみません」と声をかけてから刺したという。
また犯行当時、編み上げ靴や防弾チョッキを身に着けていて、「ゲームのキャラになりたかった」とも話している。

2016年3月4日金曜日

食事

この飲み物を飲むと

君を思い出す

この食べ物を食べると

君を思い出す

この飲み物について

君と話したこと

この食べ物について

君と話したこと

この飲み物はとても美味しい

この食べ物はとても美味しい

ごくごく

むしゃむしゃ


2016年3月2日水曜日

春の祈り

夏にも
秋にも
冬にも
花は咲くけれど
春にはたくさんの花が咲くよ

春に咲く花たちの
あふれ出す喜びの歌が
線路沿いの道
ガードレールの下
校庭の隅や空き地の草原や
耐え忍んだ君の胸の奥から聴こえてくる

夏にも
秋にも
冬にも
花は咲くけれど
春にはたくさんの花が咲くよ













ブログ アーカイブ