2016年2月6日土曜日

ライブ前

二駅ほど乗り過ごしてしまい
知らない景色
昔来たような気もする坂の上
午後からライブがある
坂を下り海沿いの道を行く
仏閣がいくつかあって
小学生の修学旅行の波をすり抜け
細い道へ
道を塞ぐように構えるお店を覗く
お店の中を通れば先に進めそう
入って通り抜けようとすると主人と店員が通せんぼする
何か買わなければならない感じ
でも変な服ばかりなので買わずに出ようとしたら
店の輪郭が薄くなって消えた
そのまま道を行くと小さな港町に出た
その一角にある古い雑居ビルの上に住む友達の部屋へ入り一服
実はその部屋は友達も今日初めて来たとのこと
会えなかったけど部屋の主人は極彩色の好きな女
広い屋上でギターを出すといつものギターじゃない
ライブの前に家に帰って取り替えよう
屋上から周りを見渡すとさびれた町の静かな生活が見える
若者たちはこの町に飽き飽きしてるけど愛している
港にたむろするヤンキー
屋上でギターを弾いて少し歌う
とても響く
ライブに行くために駅に向かう
手段がすでに船しかない
船乗り場は床の間のような様相
民家のような空間でみんなくつろいでいる
頭おかしい男にやたらからまれる
でもちゃんと向き合うとそれなりに話が出来た
悪いやつじゃなかった
窓の外を見るともう一つの人生が見えた
船乗り場自体が動き出した
そしてさらに大きな船のもとへ
大きな船に乗り換えライブに向かう
楽屋に着いてギターを取り出し
いつものギターを取りに帰るのを忘れていたことに気づいた
チューニングをしていい音がしてこのギターを使うことに決めた
ペグが一つないのだけどペンチがちょうど置いてあったので大丈夫

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